・ターザンと狂人(64)
中編集「勝利者ターザン」から未訳の27作目「ターザンと外人部隊」を経て最終作の28作目だ。バロウズの死後に発掘された遺稿である。読む気のなくなるタイトルのせいで読破順も最後になった。
イメージ通りの駄作だった。ターザンを名乗る偽物が出現した。女子供を誘拐して奴隷商人に売り飛ばす。怒れる本家は追跡して殺すことを決意する。
ヒーローにつきものの偽物話である。ネタが尽きたんだろうなあ。結末は腰砕け。偽物はそう悪い奴ではなかった、という情けないオチがつく。充分に非道だとおもうが、当時は黒人に何をやってもそれほど悪くないと考えられていたのか。★★
本来は二部作で完結していたターザンが、読者の熱望に応えて大量に書かれた。無理やりな駄作もあるが、奇想の冴える佳作や傑作もある。最終作が迷走した愚作というのが悲しいが、いかな天才バロウズでも限界はある。
ハヤカワのターザンブックス21冊、これにて読了。感無量だ。
こうなってみると未訳の3冊が惜しいなあ。あと少しだったのに。
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