
「君の体温」このPVは意外と動きが速く、撮影が難しい。
・幻坂(13)作:有栖川有栖
天王寺七坂を巡る新作怪異譚である。
馴染みのある土地なのに、坂のことは知らなかった。たぶん何度も知らずに通過しているな。桂米朝「米朝ばなし」のような雰囲気で、ためになった。
切なくもの悲しい幽霊話が多く、まったく怖くない。
「口縄坂」異種族の愛に同性愛が絡む?妖しげな異色作で、本書の白眉だ。
「源聖寺坂」は心霊探偵が謎を解く。
「逢坂」にも同じ探偵が登場するが、謎解きではなく人情話だ。
七坂以外に二篇短編が収録されている。「枯野」は松尾芭蕉の臨終がテーマだ。超越的なわびさびの世界と生臭い組織の内紛劇が対照的で、文学的な味わいだ。
軽くて手ごろな作品集だった。郷土史マニアや純粋文系の人は大喜びするだろう。私はそうではないが、けっこう楽しめました。★★★
アニメ「キャプテン・フューチャー」がDVDボックスになるそうだ。BJさんのSF大会レポートで読んで、アマゾンでさっそく予約した。見てたはずなのに、内容をまったく覚えていない。「どこまで行っても宇宙 どこまで行っても未來」という歌のフレーズだけは覚えている。こういう英断を伴う好企画には、古株オタクが支援すべきだろう。ところで、アメリカ人オタクはフューチャーと聞くと、「ああ、日本のアニメね」と言うそうだが、本当だろうか。本当なら、誇らしいというより嘆かわしい。
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