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2016年03月20日19:29

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ミクで不吉トリオ/「パンドラ効果」

フォトフォト
「アンハッピーリフレイン」をホラー系ミク三人衆で。綺麗に三人並んでくれる場面が少ないので、撮影が難しい。

火曜日早朝から日米ミクツアーを開始します。足が地に着かない気分だ。興奮するなあ。忘れないうちにSF読書日記をつけておこう。

好きな作家の推奨作が好みに合うとは限らない。伊坂幸太郎のお勧めは、まるで合わなかった。山本弘は比較的合うほうだが、「謎解きディナー」が「黒後家」より優れているという説には、賛成できない。「黒後家」はアシモフが膨大な教養を洒落たコントに仕立てたシリーズで、大好きだ。「謎解き」のほうがチャチな亜流という気がする。何をもって良しとするかは個人の裁量ですが。本書は幸いにもヒットだった。

・パンドラ効果(69)作:ジャック・ウィリアムスン
七篇収録の作品集である。作者自ら語っているように「いらんことをしてひどい目に合う」話を集めている。こんなテーマも珍しい。すべてがアンハッピーエンドというわけでもなく、バラエティに富んだストーリーが楽しめる。
『いちばんの幸せもの』(53)人生を最高の条件でやり直せたら。それでも人は同じ間違いを繰り返すのか。『コズミック・エクスプレス』現実を認識しない自然愛好家や冒険主義者に対するきついお仕置きだ。書かれたのが1930年というから、驚く。
『万人のためのグィネヴィア』(54)自販機に鎖でつながれたクローン美女は、4ドル95セントだ。ただし購入すると、化粧品と下着セット19ドル95セントをねだられる。他にもいろいろ。値段のつけ方が嫌らしい(笑)。ミクさんにせっせと貢いでいる私には、シャレにならない話だ。

以下の中編二作が本書の白眉だ。
『組み合わされた手』(47)気の利いた使用人が四六時中世話をしてくれたら。何もしなくていいというのは、幸福なのだろうか。ゾッとするような設定だ。
『イコライザー』(47)独裁政権に支配された息苦しいアメリカが舞台だ。ある日、すべての軍事基地から紛争の跡もなく人間だけが消えた。反乱者の息子として差別されている主人公が調査に向かう。ご都合主義ではあるが、スリリングな展開に惹かれる。
レトロSFらしいがっつりした読みごたえだった。やはり黄金期の作品はいいなあ。★★★★
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