

ミクが可愛い独裁者を演じる歌。とりあえず水着で「ハイハーイ」と踊ってもらった。
シオドア・スタージョンが気になるので、しばらく読むことにした。
・輝く断片
1941〜1959年に書かれた短編を八篇収録している。日本で独自に編集された短編集だ。大森望さんが選りすぐっただけに、クォリティがめちゃくちゃ高い。
『取り替え子』若夫婦が生意気な「取り替え子」の面倒を見る。SF系ギャグ漫画のような軽快なコントだ。結末は楽しいが、翻訳家泣かせだな。
『ミドリザルとの情事』マッチョ男が大人しい男に説教する。で、なぜこんなオチになるんだ。何を言いたいのかよくわからない。が、妙に印象に残る。
『旅する巌』「スタージョンという作家は、どこから着想を得るのか理解不能だ」と書いていたのは、水鏡子さんだったかな。本作はその典型だ。
エージェントが傑作短編を書いた作家を訪問する。作家は繊細な作風とは似ても似つかぬ粗暴な男だった。この発端で、なぜこんな展開になるのか。
『君微笑めば』趣味で迷宮入り殺人を調べている男のモノローグから始まる。切れ味鋭い江戸川乱歩という感じ。
『ニュースの時間です』狂ってる。ついていけない。
『マエストロを殺せ』有名バンドのMCが才能抜群のリーダーに殺意を抱く。
唖然とするような意外な動機と予測不可能な展開に魅了される。完成度では本作が一番だろう。
『ルウェリンの犯罪』無気力な男としっかり者の女が同棲している。作者は情けない男を描くのが上手い。共感をおぼえるのは、私も情けない怠け者だからか。前例がないような奇天烈な結末を迎える。
表題作は他の作品ほどの意外性はないが、最もお気に入りの一篇である。
知能の低い清掃係の男が、ギャングに半殺しにされた女を拾った。男は意識のない女を甲斐甲斐しく世話する。ディテールのねっちりした書き込みに引き込まれる。「おれやる、全部やる」。変種の恋愛小説かと思ったが、そんなヌルいものではなかった。強いて言えばサスペンスかな。
収録作の大半は、ジャンル分け不可能だ。SF寄りとミステリ寄りに大別できなくもないが、ジャンルの王道からは完全に外れている。桁外れの個性が輝く異色作家だ。★★★★★
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