いよいよ明日から東京へ出発だ。ミク廃の正装とチケットの準備は怠りなし。
ブルーレイで見たアメリカ映画。
「アメリカン・スナイパー」(14)監督:クリント・イーストウッド 主演:ブラッドリー・クーパー
イラク戦争で160人を殺した実在の狙撃兵の伝記映画だ。
淡々と残酷な戦争の現実を追い続けるだけで、だれも議論しない。だが本作は、極上の反戦映画だ。一人の優秀な兵士が徐々に心を壊されていく過程を丹念に追っていく。
町山智浩によると、アメリカのリベラルは「兵士を英雄扱いとはけしからん」、保守は「この映画を否定する奴は非国民だ」と述べているそうだ。それは両方とも間違っている、と。
その通りだ。本作のテーマは、英雄礼賛とは正反対である。そんなこと、見ればわかるだろうに。
イーストウッド監督は「硫黄島からの手紙」で日本軍からの視点で硫黄島決戦を描いた。おそらくハウッド史上初だろう。勇気と公正さを心から尊敬するが、映画自体は視点がふらつくためわかりにくかった。
本作はクリスが戦場と家庭を往復するというシンプルな構成なので、話に入りやすい。何の名誉もない戦争ではあるが、戦闘シーンはサスペンスと迫力が漲っている。そして出来の悪いブラックジョークみたいな結末。これが現実なのだから、ため息をつくしかない。
★★★★
ログインしてコメントを確認・投稿する