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2026年04月28日15:17

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『蛇姫様』『てんやわんや次郎長道中』

『蛇姫様』(59)監督:渡辺邦男
伝説を元にした時代小説が原作だ。名前だけは知っていた。邪悪な姫が悪政を敷く話と思っていた。全然違う。
琴姫(嵯峨三智子)は国家老・佐伯の密貿易に心を痛めていたが、証拠がない。佐伯の馬鹿息子は大商人桔梗屋の店内で狼藉を働く。息子の千太郎(市川雷蔵)は父を守ろうとして、相手を傷つけてしまい、お尋ね者として手配される。一方妹のおすが(中村玉緒)は琴姫の忠実な家来であったが、家老一派に殺される。死して蛇に化身したおすがは、琴姫の身を懸命に守るのだった。
千太郎は追手から逃れるため、旅の一座に入って役者を始める。劇中劇の華やかさに目を奪われる。勧善懲悪の古典的プロットながら、多彩な人物が織り成すストーリーは変化に富んでいて夢中になった。姫の琴に合わせて千太郎が外から笛を吹く(今で言うセッション)。美しいシーンだ。セットも衣装も豪華だ。モブ俳優の数に圧倒される。邦画全盛期を代表する大型娯楽作である。
☆☆☆☆☆

『てんやわんや次郎長道中』(63)監督:森一生
金の採掘で賑わう宿場に、清水の次郎長が潜伏しているらしい。雲水の藤田まことや小坊主の白木みのるが笑わせる。最初から丸分かりだから書いてしまうが、弱者に優しい旅烏(市川雷蔵)こそ次郎長であった。様々な身分で宿場に滞在していた子分たちは最後には偽物をぶちのめし、颯爽と去っていく。ベタだけどカッコいい。
偽物退治のシーンは、「ワンピース」二年後冒頭の元ネタだろう。女郎に売られそうなおきん(坪内ミキ子)、木こりの娘・おかよ(姿美千子)、女目明しのお安(藤原礼子)など多彩なヒロインが花を添える。本作も全体の作りが豪華きわまりない。特に祭りの盆踊りが見事だ。☆☆☆☆
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