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2025年06月14日14:10

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カレーを作る/大坪砂男「立春大吉」

朝からカレーを作った。タマネギ3個・人参2本・ジャガイモ6個に牛肉1キロ以上、ルーがハウスバーモンドカレー辛口。赤ワインを250cc入れた。材料を奮発したお蔭で旨い。それはいいが、大量に作ったので消費に三日はかかりそうだ。

・立春大吉 作:大坪砂男
作者の名は西村賢太の小説で知った。江戸川乱歩が「戦後派五人男」と期待した作家だ。後の四人は、山田風太郎・高木彬光・島田一男・香山滋。山田はほぼコンプリートしている。高木もかなり読んだ。島田は初期の本格のみ。香山は言うまでもなくゴジラの原作者だ。復刻版などで何冊か読んだ。
大坪砂男だけは未読だったので、創元推理文庫の全集四冊を一気買いした。

まず最初の一冊。いや、これはきつい。レトロ小説への耐性には自信があったが、妙に読みづらい。機械トリックが基盤で、登場人物の心理をじっくりねっちり描く。後者の文学性が評価されることが多い。確かに異様な迫力に引き込まれる作品もある。14編のうち、気に入ったのは以下の通り。
「三月十三日午前二時」百年の時を経て人を殺すトリックとは?人間のネガティヴな心理と怨念渦巻く事件が合体して、心に刺さる後味をもたらす。
「涅槃雪」戦地から復員したら、弟が愛妻と結婚していた。当時はよくあった悲劇だ。捻れた三角関係の顛末に唖然とする。
「胡蝶の行方ー贋作師父ブラウン物語ー」チェスタトンのブラウン神父の贋作である。欧米の有名ミステリを日本作家が書く企画があったらしい。なんとなく本家に近いロジックで愉快だった。

もうひとつ付け加えると、この人は虚淵幻の祖父なのだと。そう言えばキャラクターの変な捻れ方が似ている気もする。★★★
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