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2025年03月27日18:28

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歴史/志穂美悦子「若い貴族たち」「華麗なる追跡」

日本におけるカンフー映画は、73年「燃えよドラゴン」から始まった。大量の亜流を生んで衰退しかけたころ、ジャッキー・チェンが「酔拳」を引っ提げて登場する。本国78年、日本では79年のことだ。志穂美悦子主演作は74ー76年の三年間に公開された。ブルース・リーとジャッキーの橋渡しと言うべき時期である。

『若い貴族たち 13階段のマキ』(75)監督:内藤誠
梶原一騎原作の映画化だ。女必殺拳のようないい子ではなく、ヒロインの日向真樹は不良少女団「野良猫グループ」のリーダーだ。13と書かれたTシャツがダサい。悦ちゃんが主題歌を歌ってくれるが、下手だ。まあでも彼女の歌声を聞けるのは希少ではある。
生意気お嬢様と張り合って争うが、共感できない。少年院にも入る。陳腐な不良少女ものだ。赤いダブルヌンチャクが鮮やかだけど、見所はアクションのみ。登場する無名女優のほとんどが裸になるが、美しくない。エロも残酷も好きだが、レベルが低すぎる。
東映にはスケバン映画というジャンルがあるので、その一環とも言える。不良少女ものが本作だけで終わって幸いだった。悦ちゃんのズベ公なんて見たくないよ。★★

『華麗なる追跡』(75) 監督:鈴木則文
主演4作目。荒唐無稽でスケールがでかい。矢代忍は船長だった父を殺した敵を追う。女子プロレスのマッハ文朱と手合わせのあと共闘する。剛と柔の女性バディが鮮やかだ。出番は残念ながら少ない。友人が殺されて復讐を誓う。もはや定番ですな。
本作のもう一つの特色は、志穂美悦子が敵組織潜入のため七変化を見せること。シスター・女ギャンブラー・OL・紳士・掃除の老婆・せむしの麻薬バイヤー。付け出っ歯の醜悪さから美しい素顔に変わるクライマックスで快栽を叫んだ。アクションは相変わらず切れる。採石場の決戦では、倒した敵が爆発する。ライダー怪人かよ。
ボスを追跡して、ロープウェイの空中アクションが展開する。劇場で見ていたら悲鳴が上がるような危険なシーンを吹き替え無しで演じている。
本人は本作が最も好きとのこと。やっと彼女の真価が発揮できた。快作である。★★★★★
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