大魔神三作はもちろん観ているが、昭和ガメラを集めたついでに円盤で揃えることにした。まず一作目から。
『大魔神』(66) 監督:安田公義
大映得意の時代劇に特撮を駆使する贅沢な作品だ。本作が「ガメラ対バルゴン」と同時上映だったのは信じられない豪華さである。親に連れられて超満員の映画館へ見に行った。
悪家老・軍十郎の謀叛によって若君と姫君が城を追われる。十年後、圧政を続ける軍十郎は神像の額にタガネを打ち込む。地震と地割れを伴って荒ぶる神は目覚め、悪の軍勢を打ち砕く。
プロットはオーソドックスな勧善懲悪時代劇だ。何と言っても魔神の破壊シーンが斬新だ。見慣れた都市破壊ではなく、蹴散らすのが戦国時代の軍勢で破壊するのが城門に砦というのが新鮮である。いま見ると魔神は悪を懲らしめたというより、自身に対する不敬に怒っただけと思えなくもない。ウルトラマンのような純粋ヒーローとは一味違う。特撮史上に輝く異色キャラクターの誕生である。姫様に高田美和、忠義の家来に藤巻潤。★★★★
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