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2025年02月20日22:18

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『大怪獣決闘ガメラ対バルゴン』

『大怪獣決闘ガメラ対バルゴン』(66) 監督:田中重雄
実は昭和ガメラで最も好きなのが本作だ。
第一の理由は、大人のドラマであること。子供向けを狙うことにもそれなりに意義はあるが、やはり大人が見れる怪獣映画は嬉しい。第二次大戦中にニューギニアの洞窟に隠しておいたオパールを取りに行く。平田(本郷功次郎)は小野寺(藤山浩二)に裏切られ負傷したところを、土人部落(昭和の表現だね)の娘カレン(江波杏子)に救われる。
オパールはバルゴンの卵で、日本に持ち込まれてしまう。怪獣は自然災害の具現化のような存在だが、バルゴンの神戸上陸は物欲が生んだ人災なのだ。男たちの醜い欲望が生臭くていい。小野寺はダイヤに目が眩んで、バルゴンの舌に捕らわれる。因果応報の食人シーンがショッキングだ。

第二に対戦相手のバルゴンが素晴らしい。冷凍液と虹光線と飛び道具を二つも持っている怪獣は珍しい。攻撃に全振りしたような奴で、水に触れると表皮が溶けるというとんでもない弱点がある。よくそれで熱帯雨林のニューギニアで暮らせるな。
造形もいい。頭が大きくて不細工なのが生物らしさを際立たせる。真ん丸い無表情な目が爬虫類らしい。「ゲッゲー」という二音節の鳴き声もユニークだ。
ガメラとのバトルは手に汗握る迫力である。傷つくと紫色の血を流すところが痛々しい。東宝怪獣は流血しないので、差別化に成功した一因だ。
もう一つ特長を挙げるなら、人間側の頭が良いこと。怪獣の特性を利用して最適の方法で追い詰める。人工雨による足止め・虹光線の反射・琵琶湖に誘導するダイヤモンド作戦には感心させられる。この点ではゴジラ映画の自衛隊を上回っている。平成リメイクがギャオスを基盤にしたため、本作は半ば忘れられた存在だ。もっと評価されるべきだ。★★★★★
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