・病葉草紙 作:京極夏彦
八篇の時代劇連作集だ。長屋に住む本草学者が、事件や怪現象を虫のせいにして解説する。江戸時代には様々な病気を体内の虫が原因と解釈していたらしい。
もちろんそんな虫はいない。主人公の棠庵も信じてはいないが、便宜上架空の虫を持ち出したら収まりが良いのだ。憑き物落としや化け物遣いと同じである。京極堂や又一の簡易短縮版という感じか。余分な因縁は引っ張らず一回ごとに話が完結するので、読みやすくて後味がいい。
虫たちの図版が可愛い。妖怪と違って知らない奴ばかりだった。体内の虫が閻魔様に告げ口すると言う話だけは「鬼太郎」で読んだことがある。★★★★
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