座頭市シリーズも残り二作だ。まずラス前から。
『新座頭市物語 折れた杖』(72) 監督:勝新太郎
24作目。勝新太郎の初監督作だ。勝プロ製作で、大映倒産後なので東宝ビデオからDVDが出ている。
アップを多用する画面作りがアート映画ぽい。特典インタビューによると、カメラマンと揉めたそうだ。
「アップは情報量が少ないから、客が分からなくなるよ」。なるほど、アップが不自然に多い作品が見辛いのはそのせいか。
市はある老女への義理から、女郎(太地喜和子)を身請けする。薄幸の年若い女郎(吉沢京子)も出てくるが、メインストーリーには絡まない。単にアイドルを出したかっただけか。今回のヤクザは弱いもの苛めが悪質で、許せない衝動がマックスに達したところで、市の逆襲が始まる。傷ついた右手に仕込み杖を縛り付け、悪党を斬りまくる。マカロニウェスタンに似たシーンがあった。
特に秀でた要素はないが、これだけ続いてまだ面白いのは凄い。★★★★
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