mixiユーザー(id:2615005)

2024年11月26日22:50

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小説「十一人の賊軍」

・十一人の賊軍 作:冲方丁
傑作時代劇のノヴェライズだ。作者が「マルドッグ・スクランブル」の冲方丁だけに、安直な便乗出版とはものが違う。駕籠かきの政の人物像がしっかり掘り下げられていて、映画とはまた違った魅力の作品になっている。

背景や顛末は同じだが、細部がかなり異なっている。政は映画ではほとんど戦闘しなかったが、本作では喧嘩上等の暴れ者で、肉弾戦を展開する。辻切りは戦闘狂で、念仏もけっこう強い。ある意味で小説のほうが一般的な意味での時代劇に近い。
主要メンバーの暴れっぷりが派手な分、映画で憎たらしい存在感を放った家老が印象に残らない。映画が苦くて文芸的で、小説は映像的なエンタメだ。普通とは逆の面白い現象である。どちらも傑作なので、映画で感動した人にもお勧めしたい。
生存メンバーが異なっている。ぜひご自分で確かめて欲しい。
★★★★
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