『座頭市二段斬り』(65) 監督:井上昭
10作目。いくら観ても飽きない。安直に延長しただけのシリーズと違って、一作ごとに趣向を変えて楽しませてくれる。日本最高の長期シリーズではないか。
市が故郷へ帰る。アンマ業の師匠が殺され、娘のお小夜(坪内ミキ子)は女郎屋に売られようとしていた。代官と癒着したヤクザ一味を皆殺しにする。軍十郎(三木のり平)は敵側の壺ふりだったが、市の腕前に惚れて子分のように付きまとう。明るいコメディリリーフが殺伐とした雰囲気を和らげる。その娘おつるを演じるのは当時12歳の小林幸子だ。歌も聴かせてくれる。上手い。楽しい娯楽作だった。★★★★★
『座頭市逆手斬り』(65) 監督:森一生
11作目。市が博打の罪で叩きの罰を受ける。他のヒーローでは考えられないシーンだ。処刑寸前の男から無実の証明を頼まれ、騒ぎに巻き込まれる。
矢場で知り合った音太郎(藤山寛美)は調子のいい男で、市の名を騙ってタダ酒にありついたりする。せっかく喜劇の大物をキャスティングしたのに、出番が少なく、物足りない。勿体ない話だ。ヒロインは滝瑛子と明星雅子。
漁村での戦いは敵が網や縄を使って市を絡めとろうとする。一風変わったアクションが面白い。★★★★
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