mixiユーザー(id:2615005)

2024年11月10日10:09

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『座頭市喧嘩旅』『座頭市あばれ凧』

座頭市シリーズに溺れている。本数が多いので、二本づつレビューしていく。

『座頭市喧嘩旅』(63) 監督:安田公義
5作目。市は侍に斬られた老人に懇願され、お美津(藤村志保)を江戸まで送っていくことになった。お美津は豪商の娘で、礼金目当てに悪辣なヤクザや悪女(藤原礼子)が拉致を企む。市の敵はたいていヤクザか雇われ浪人だ。本作もその例に漏れないが、乱暴な駕篭かき人足の一団がヤクザ一味に協力する。頭目の留五郎は、メフィスト兄の吉田義雄だ。東宝や東映に比べると大映はお馴染み俳優に遭遇する確率が低いので、嬉しかった。

お嬢さんと悪女のダブルヒロインに加えてテンポのいい展開と鮮やかな殺陣が楽しめる。佳作ではあるが、礼金のため美女を奪い合うのがなんか不自然だ。★★★★

『座頭市あばれ凧』(64) 監督:池広一夫
7作目。市はチンピラに火縄銃で狙われて負傷したところを、鰍沢一家の娘お国(久保菜穂子)に救われる。奇しくも犯人は一家の不祥の息子だった。一家は川越え人足を束ねており、川向こうのドモ安は代官と癒着して利権を狙っている。ドモ安の妹(毛利郁子)は代官の妾なのだ。後に妖怪シリーズでろくろ首を演じるセクシー女優である。
お国には可憐な妹・お志津(渚まゆみ)がいる。美人姉妹にアバズレ悪女と完璧な布陣だ。ついでに花火職人は左卜全。
川が戦いの舞台になるので、今までと一味違った剣劇が楽しめる。川の位置を把握した市は敵を水中に誘い込む。浅瀬では水音が、深い所では水の動きが敵の居場所を教えてくれるからだ。説得力のあるアクションに痺れる。最後は無事打ち上げられた花火を背景に幕となる。素晴らしい。見事な娯楽作だ。★★★★★
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