「ルックバック」に続いて「キングダム4」も大ヒットしてるらしい。「ゲ謎」のヒットも記憶に新しい。私が推したい作品が軒並み当たっているのは、大いに嬉しい。カラ景気ではなく、最近のアニメ・漫画関連作はクオリティが半端なく高い。数年前のがっかり作連発が嘘のようだ。しかし、こんなに幸運が続くと反動でひどい事態が起こりそうで、ちょっと怖いな。取り越し苦労であることを祈る。
・もっと悪い妻(23) 作:桐野夏生
作者の本は9割がた読んでいる。生臭い社会派は大好きだが、不倫や男女関係に特化した長編は、共感できないので遠慮したい。本書は短編集なので手に取った。六篇収録。
「悪い妻」いじられ役に甘んじていても、時にムカつく。積みかさなると破局もあり得る。
「武蔵野線」老いらくの恋を描いたペーソス溢れる佳作。
「みなしご」老後の孤独感が胸を打つ。
「残念」不本意な結婚で、日常が残念に。希望がありそうなラストだが、いやいや甘過ぎだ。修羅の道だぞ。
「オールドボーイズ」逝去した伴侶への想いは、人それぞれだ。
表題作は有り得ない。こんな寛大な夫はいない。
人間を描く技術が巧みで、良い読書タイムだった。★★★
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