鶏肉と茄子の甘酸炒めを作った。予想外に旨い。レギュラー入りしそうだ。白菜豚肉炒めを作ったときに用意した片栗粉がレパートリーを増やしてくれる。自炊には慣れているが、定番のシチュー・カレー・筑前煮に焼き魚だけでなく、野菜を取れるレシピを増やしていく所存である。
バンコクで買った本。
・るん(笑)(23) 作:酉島伝法
迷信と疑似科学が社会通念となった世界を三篇の連作で描く。ある種のデストピアSFだ。変なスピリチュアルが支配していても、自然法則は我々の世界と変わらない。都合よく神様が救ってくれたり呪いが効果を上げたりはしない。どの作も不快な慢性的苦痛に満ちている。
「三十八度通り」熱にうなされても妻の反対で解熱剤は飲めず、我慢して働く。
「千羽びらき」重体の母は退院して自宅で千羽鶴を開く道を選ぶ。病気という言葉は縁起が悪いので、病ダレを取って丙気(へいき)と呼ぶそうだ。タイトルのるん(笑)は癌の言い換え語だ。電磁波でバカになるとか、何とか水で魂が浄化されるとか、いかにもな話が出てくる。
「猫の舌と宇宙耳」迷信社会の小学生生活がおぞましい。
狙いは解るがあまりにもニッチで、物好きな私でも引いてしまう。筒井康隆のドタバタが面白かったのは、語り手が常識人としての視点を持っているからだ。世界が丸ごと狂っているのでは、着いていける読者が限られるだろう。まあそれが作風なのだが。★★★
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