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2024年07月02日11:49

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6期鬼太郎を俯瞰する・後編

5クールから8クールまでを語ります。5と6は「大逆の四将」篇、7と8は「ぬらりひょん」篇だ。

5クール 50話から62話
ねこ娘を復活させた代償に四人の大妖怪を捕獲するミッションが与えられた。50話でこねこ娘が登場する。しばらく続くかと思ったら、すぐに元に戻った。鬼童衆・石動零は主役が張れそうな少年漫画系キャラだ。が、四将絡みの話にしか登場しないので、出番は多くない。その割には強いインパクトを残した。
四将の話は50・51話の鵺と62話の黒坊主のみ。単独エピソードの中にプロットを動かすアクション篇が入る感じだ。56話はシリーズ皆勤の吸血鬼エリート。貸本時代の別名・霧の中のジョニーが本名という趣向がマニア泣かせだ。59話・後神は性悪人間をこらしめる。歴代で最もクズ人間が目立つシリーズだった。1話と4クール名無し篇のきっかけを作ったチャラトミが53話ぬけ首でまたやらかす。極悪人ではないが、悪人以上に厄介な奴だ。61話は電池組ニッケルカナと豆腐小僧の芸能業界話である。呑気な一話完結がやたらと楽しい。

6クール 63話から75話
二年目に入ってもクオリティが落ちない。64話水虎で人間の悪意をねっちりと描き、70話足跡の怪は映画に出来そうな本格ホラーを見せる。65話魔猫や72話いやみなどの爆笑篇も楽しく、バラエティが凄い。67話縄文人は鬼太郎ではなく水木オリジナル短編が元ネタ。SNSと対比させて現代的な風刺を効かせた傑作だ。本編は妖怪や幽霊が登場しない異色作だ。
69話感動作・鬼童伊吹丸を経て、74話・75話の玉藻の前との決戦でいやが上にも盛り上がる。石動の自滅と復活や魔女姉妹の再登場が嬉しい。

7クール 76話から86話
ぬらりひょん篇がスタートした。敵ボスとしては歴代で最高だ。直接戦闘する描写は少ないが、ひたすら悪巧みで事態を動かす。本来(原作)の形に最も近い。朱の盆がバトル担当になった。単純な腕力だけだが、今までで最強ではないか。
メインストーリーに絡まない話も振れ幅が凄い。78話魍魎で芸術家の狂気と悲恋を描いたかと思えば、81話ひでり神は熱血漫画家物語で感動させ、84話チンさんで大笑いさせてもらった。名前を放送できない事情をネタにする荒業に感服した。

8クール 87話から97話
単独のエピソードでは93話まぼろしの汽車が出色の出来だ。鬼太郎唯一のタイムトラベルを現代的なループものにするとは。ねこ娘の切なさに萌える。
94話温泉旅行でまったりした後は、95話から97話の怒涛の最終決戦に雪崩れ込む。妖怪対人間という図式は名無し篇終盤と同じだが、スケールとシリアス度が数段アップしている。特に妖対法や対妖怪特殊部隊が陰惨きわまりない。原作「デビルマン」の終盤を思わせる。
ぬらりひょんとベアードの同盟と暴走に息を飲む。全キャラ集合と最終回のまなちゃんに落涙した。

鬼太郎は墓場も含めて全て見ている。どのシリーズにも固有の魅力があって、全部面白い。でも一作だけ選ぶならこの六期だな。
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