mixiユーザー(id:2615005)

2024年06月22日10:10

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嬉しくないが嬉しい誕生日/阿久悠評伝

また寝落ちで日記を書き損なった。この年になると嬉しくもないが、誕生日を迎えた。60代の最後だ。来年70歳に突入する。嬉しくないと言っても、スタッフにケーキをもらい、マイミクさんからメッセージが届くとやはり嬉しいな。皆さん、今後もよろしく。

・星をつくった男 阿久悠とその時代(09)著:重松清
阿久悠といえば都倉俊一との黄金コンビで日本の歌謡曲シーンを支えてきた作詞家である。リストを調べてみたら、印象に残っている昭和のヒット曲のほとんどに関わっているので驚かされる。
大好きな曲が多い。売上で評価するならピンクレディーの爆発的人気が最大の業績だが、個人的には山本リンダの「どうにもとまらない」「狙い撃ち」「きりきり舞い」などが脳に刻印されている。桜田淳子や森昌子のデビューも大きな実績だ。「白い蝶のサンバ」「ざんげの値打ちもない」などの単発ヒットも忘れられない。
本書を読んで初めて気づいたのだが、この人の詞は物語性があるのだ。映画の1シーンのように情景が浮かび、背後に横たわる物語まで想像できる。ピンクレディーのヒット曲が特に顕著だ。ミステリー・ファンタジー・SFなどフィクション性が強い。昭和のもうひとつのストリームはシンガーソングライターによるフォークソングで、こちらは言わば私小説だ。私はもちろん娯楽フィクションの味方である。
「彼女と風呂屋に行くとき石鹸箱がカタカタ」なんてのより、「ひとつの国でも私に賭けても損はない」「地球の男に飽きたところよ」のほうが楽しいに決まっている。

アニメ業界の人ではないが、「宇宙戦艦ヤマト」「デビルマン」など重要作品のopとedを華々しく飾っている。どれも作品を熟知していないと書けない深く心に染みる名曲だ。特に「デビルマン」edは今でも時々聞き返している。昭和の偉大なクリエイターに心からの敬愛を捧げたい。★★★★
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