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2023年06月20日22:50

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東映版「柳生武芸帳」と世界のミフネ

レトロ邦画ハンティングを再開した。

「柳生武芸帳 片目の十兵衛」(63) 監督:内出好吉
柳生武芸帳は、東映でも映画化されている。五本くらい作られているので、人気があったのだろう。
東映版は柳生十兵衛が主人公で、近衛十四郎が演じる。やはり殺陣は近衛のほうが上手いな。霞の忍者・千四郎は松方弘樹。マニアにはたまらない親子共演だが、私は兄の多三郎の方が気になる。なんと品川隆二だ。兵庫の旦那と焼津の半次はこんなところで出会ってたのか。

武芸帳争奪戦という骨子は同じだが、ストーリーは東宝版とまるで違う。長大なシリーズの一部なので、本作だけ見ても評価のしようがない。チャンバラは鮮やかだった。忍者を斬りまくる十兵衛がかっこいい。★★★

「価値ある男」(61) メキシコ映画
監督:イスマエル・ロドリゲス
三船敏郎が主演のメキシコ映画である。よく円盤化してくれた。アニマス(三船)は粗暴で酒と博打に溺れる嫌われ者だが、祭りの主催者を目指している。祭りを仕切るとマヨルドーモ(価値ある男)として人々に尊敬されるのだ。アニマスは今で言う承認欲求の権化で、痛い奴だ。空回りするクズぶりは、小気味いいほどだ。

無学で迷信深く、神頼みで博打場に突撃しては玉砕する。闘鶏場や市場の風景が面白い。非欧米系の文化風俗に興味があるので、テキーラ工場の労働風景も興味深い。先住民系のメキシコ人たちに混じってまったく違和感の無い三船はさすがである。ダメ男の行動を追う写実的映画で、スペイン系住民との格差も描かれる。堅苦しい社会派というわけではなく、シンプルに面白い。
★★★★
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