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2017年08月06日23:45

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女流SF ウィルヘルムとマッキンタイア

本日は命中さんと手塚治虫記念館に行ってきた。想像以上に充実したコラボだった。報告は明日にします。BJさんに借りた「ミステリーゾーン」を十本ばかり見て、シナリオのクオリティに感心している。この話も、もう少し見てから。本日は「合わない」と言ったばかりのアメリカ女流SFを二冊レビューしておきます。飛行機や電車の中で読んだ。書いておかないと忘れてしまうので。

・鳥の歌いまは絶え(77)作:ケイト・ウィルヘルム
核戦争後、わずかに生き残った人類は破壊された自然の中で細々と暮らしていた。だが放射線障害(たぶん)のせいで、子供が生まれなくなった。頼みの綱はクローンだけ。クローン人間にはわずかながら生殖能力があるので、いつかは正常な人類が地に満ちるーーはずだったが。

常人とクローンの争い、おぞましいクローンたちの小社会、破壊された都市への収集旅行など興味を引かれる要素は多い。中盤からは個性を持ってしまったクローン少女の苦悩がメインテーマとなる。無個性で同時に同じことを考えるクローンにとって、異なる発想をする者は異端なのだ。

それなりに面白いが、個人的葛藤に力を入れすぎてアクションが少ない。ある意味とても女性的な作品だった。★★★

・夢の蛇(78)ヴォンダ・マッキンタイア
文明の滅びた世界で、三匹の毒蛇を連れた治療師スネークが旅をする。またかよ。科学が消滅して迷信が復活した世界という設定が多いなあ。この時期に流行っていたのか。治療師は、要するに医学以前のまじない屋のことだ。なぜ蛇毒が治療に役立つのか理解できない。疑似科学でいいから納得できるような理屈を捏ねてほしいものだ。

陰鬱な道中描写はそこそこ読ませるが、キャラにもアイデアにも魅力がない。え、ヒューゴーとネビュラのダブルクラウンだって。だからアメリカのSF賞は信用できないのだ。★★
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