mixiユーザー(id:2615005)

2017年04月18日00:54

411 view

ステンレス・スチール・ラット2と3

サンリオ文庫のシリーズである。一作目はレビュー済みだ。

・ステンレス・スチール・ラットの復讐(70)作:ハリイ・ハリスン シリーズ2作目
作者の名前は、ハヤカワとサンリオが「ハリイ」、創元のみ「ハリー」となっている。私は若いころから呼びなれた「ハリイ」で統一します。

前作で<特殊部隊>のエージェントとなったジェイムズは、本業の盗賊も続行中だ。相棒で恋人のアンジェリナと共に銀行ギャングを成功させたのもつかの間、恒星間侵略を繰り返す軍事惑星を調査するよう命じられた。
宇宙航行の費用を考えると、ほかの恒星系への侵略など、絶対に引き合わない。なぜ彼らだけに可能なのか?という謎は、あっけなくてSF的アイデアもない。だが、軍事惑星でのジェイムズの活躍ぶりは、とてつもなく面白い。襲い来るピンチを機転と行動力で切り抜ける。特に命令を単調に実行するだけのロボットを利用するところは、SFの楽しさが溢れている。緩急自在、最後まで一気に読まされる。上手い作家だなあ。
主人公は悪党ではあるが、殺人は原則としてしない。銀行を襲っても人は傷つけない(一時的に行動不能にするが)。政府や軍隊とは距離を置きたい。基本的にはアナーキストだ。いかにも60〜70年代風味のお気楽なヒーローだ。ああ、いいなあ。私の理想にかなり近い。★★★★

・ステンレス・スチール・ラット世界を救う(72) シリーズ3作目
説教されている最中に長官が消えてしまった。過去の地球からの時間侵略で、歴史が変わってしまったのだ。ジェイムズは三万年前に核爆発で消滅した地球へと旅立つ。この時代地球は忘れられており、「ええと、泥とか土とか、そんな名前の星」というセリフが笑える。

20世紀と19世紀の地球でジェイムズが活躍する。19世紀はイングランドがフランス軍に占領されている改変世界だ。活劇はそれなりに迫力があるし、もちろんパラドックスの頭混乱ネタも盛り込まれている。でもお笑い時間SFなら、『テクニカラー・タイムマシン』のほうが上だな。全体に二番煎じぽい。標準には達しているけど。★★★

主人公「するりのジム」が気に入ったので、全部読むことにした。といっても翻訳があるのはあと二冊だけなんだが。
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年04月>
日 月 火 水 木 金 土
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30