mixiユーザー(id:2615005)

2017年04月17日01:18

499 view

リバーワールド1と2

先月仕入れたSF古書はちょうど三十冊だ。だいぶ終わりに近づいてきた。ストックが溜まるのは嫌なので、ニコ超で帰国するまでに読み切らねば。本日は二冊まとめて。

・果てしなき河よ我を誘え リバーワールド1(71)作:フィリップ・ホセ・ファーマー
人類は絶滅した。と思う間もなく、有史以来の全人類が大河の流れる世界に復活した。なぜか全員が二十代半ばの健康な状態だ。ただし、すべての体毛が除去されている。ナイル河探検家のリチャード・バートンは、アリス・リデルやネアンデルタール人と共に世界の謎に立ち向かう。

バートンが探検家とは知らなかった。「千夜一夜物語」の翻訳家として懐かしい名前だ。中学生のころ、全部読んでいる。ろくでもない読書体験だな。
世界を構築するルールを手探りで理解したり、様々な人物との出会いがあったり、前半はユニークな思考実験の妙味で読ませてくれる。が、中盤以降は普通の冒険小説になってしまう。後半も変化に富んでいて楽しいが、異様な設定のわりにそれほど風変わりなアイデアは出てこない。★★★★

・わが夢のリバーボート リバーワールド2(71)
この巻の主人公は、マーク・トウェインだ。なるほど、川にゆかりのある人が主役をつとめるわけね。
前作と同じ設定で、意外性はないが冒険アクションとしてはパワーアップしている。各地に村落あるいは小国家みたいなのができて、しばしば戦争する。北欧バイキングと戦ったり、イングランドの獅子心王ジョンと同盟してソウルランド(黒人の国)と戦争したりする。徳川家康も出てくるが、描写はほとんどない。たぶん作者はよく知らないのだろう。

全歴史人物といっても、モブキャラの大半は近代から現代の人だ。これは論理的に正しい。人口が爆発的に増えたのは、近代以降だから。が、名のある人物が欧州人ばかりなのは不満だ。トルコにもエジプトにも凄い人はいたぞ。中国は言うまでもない。作者の教養の限界か、アメリカ人読者に合わせたのか。
歴史上の指導者がこの世界でも指導者になってるのは、大いに疑問だ。王なんてオヤジの跡を継いだだけだろ。裸で放り出されたら、その他大勢と変わらないと思うが。

突っ込みどころは満載だが、政治的駆け引きや宗教論は読みごたえがある。戦闘の迫力も文句なしだ。小説として上出来でも世界そのものにあまり魅力がないので、3以降は遠慮しとこう。ほかに読むものが無くなったら読むかもしれないが。★★★★
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年04月>
日 月 火 水 木 金 土
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30