mixiユーザー(id:2615005)

2016年10月02日23:07

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シンガポール人の漫画家

シンガポーリアンのエッセイコミックが日本の商業ベースで出版されるのは初めてではないかな。

・シンガポールのオタク漫画家、日本をめざす 作:フー・スウィ・チン
作者はオタクというより、重度のコミュ障だ。人と話せず、小学生のころ一人も友達がいなかったとか。数字も苦手なため、買い物では大きな札を出しておつりをもらう。単なるコミュ障というより、何か他の問題がありそうだが、作品内の情報だけではなんとも言えない。

日本サブカルに熱中する外国人は珍しくないが、作者はそれほどサブカルには強くない。アニメはジブリ、漫画は大友克洋といたって一般的な好みだ。12ページ1本目のネタでミクさんを描いているので、素人とも呼べないけど。
本書の眼目は、社会生活の困難な女性が何とか生きていく奮闘ぶりを描いたところだ。タイトルから連想する異国とのカルチャーショックは、ほんの付け足しにすぎない。漫画を通した交流で仲間を作る。相手が漫画描きなら話せるらしい。日本の出版社への持ち込みで手ひどいダメージを受ける。本人には苦難だが、かなり笑える。その後ウエブに漫画を連載し、アメリカでも自著を出版している。

感心するのは、自国で社会になじめない人が外国で本を出しているという事実だ。漫画とネットの力はすごいなあ。半世紀前なら、単なる引きこもりで終わるところだ。
作者の漫画「我家有五隻猫」(わが家には猫が五匹いる)は、シンガポールの中国語新聞『早報』日曜版に時々掲載されていて、読んだことがある。シリアス系キャラはなかなかユニークな絵柄で、ちょっと読んでみたい。探してみるかな。★★★★
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