カイト歌の振り付けを女性キャラに踊ってもらうと、オイシイ。

「カンタレラ」 ルカ「V4X」

「ハイハハイニ」 メイコ「ブレイジング」
発掘銀背です。
・コマンダー・1(65) 作:ピーター・ジョージ
50〜60年代に山ほど書かれた核戦争SFだ。銀背だけで何冊あるのやら。
本書がちょっと変わっているのは、米ソの直接対決ではなく、黒幕が中国であること。東西に潰しあいさせて、荒廃した世界の覇者たらんとする。この戦略がなかなかよく考えられていて、興味深い。少しアレンジすれば現代でも使えそうだ。成功はするが、副作用としてほとんどの人類が死に絶える。おいおい。
視点人物は、アメリカ潜水艦の艦長とある実験の被験者たち。艦長の行動と被験者のサバイバルが交互に描かれて、なかなかスリリングである。高尚なテーマはないが、普通に面白く読める。難解な文学もどきよりは、安物でも娯楽作のほうがいい。結末が唖然とするようなひどさだが、この状況では納得するしかないのか。
実は本書で最も面白いのは、訳者の矢野徹氏の後書きだ。
本書のある人物の発言とオールディスの『リトル・ボーイ再び』を例に挙げて、「英米人は有色人種を殺すことを罪だと思っていない」と断じる。連中の行動を見ると同意したい気もするが、SF小説からいきなりそういう結論を導くのは、どんなものか。
で、広島の慰霊碑について、「安らかに眠ってください」と「間違いは二度と繰り返しません」の間に、「アメリカに二発お返しを必ずいたします」という一文を入れるべきだと主張する。どひーー。保守もリベラルも真っ青になる発言だな。矢野さんは戦後すぐに渡米してアメリカSFの豊饒さにどっぷり漬かった先駆者だが、文化方面への尊敬と政治的意見は別らしい。敗戦を我が身で味わった人の主張には、賛否は別として妙な説得力がありますな。★★★
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