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2026年10月18日20:46

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「同志少女よ敵を撃て」漫画

・同志少女よ敵を撃て 4巻まで
漫画:鎌谷悠希 原作:逢坂冬馬 監修:速水螺旋人

早川書房の漫画版。原作は大傑作なので、漫画も愛読している。1巻はレビュー済み。2巻以降を語る。厳しい訓練を経て成長していく少女たち。心が通い合ったはずのオリガが秘密警察の一員だったことが判明する。国家からの監視役だ。チーム物にあるまじき不快な設定だが、現実はこんなものだろう。
「ペリリュー」にも味方を平然と殺す下士官が出てきた。セラフィマは、貴族令嬢のシャルロッタ、寡黙な猟師アヤ、二児の母ヤーナに教官のイリーナを加えた面々で戦場に赴く。
最も頼りになりそうなアヤが真っ先に戦場に散る。
血と火薬の匂いが漂うようなリアルさだ。最初はこの傑作を漫画化する意味があるか疑問だったが、漫画でないと伝わらない表現が随所に見られ、極めて質の高い作品となっている。スターリングラードの市街戦は凄まじい。敵狙撃兵との対決は息詰まる迫力だ。ビジュアルが威力を発揮するのは、決着が付いてからだ。興奮して「二人殺した」とはしゃぐセラフィマを、戦友たちは冷ややかに見つめる。この不快な重い空気は、漫画でないと表現できない。

多大な犠牲を払ったが、勝利をおさめる。何と苦い勝利であることか。万人に読んで欲しい力作である。☆☆☆☆☆
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