「チェンソーマン」24巻(最終巻)
伏線無視のぶん投げエンドで炎上中だ。
怒る人の気持ちはわかるが、藤本タツキは元々そういう作家だろ。整合性のある端正な完結編なんて、作者に望む方が無理だ。レゼ映画でファンになった新規読者はショックだろうが、レゼの方が藤本の本来の資質とかけ離れていたのだ。
全体を俯瞰した総評は不可能なので、最終巻だけを語ろう。今までもチェンソーマンの「食うことで概念を消す」能力のせいで、口や耳が消えたことがあった。今回は足が消える。
「今までどうやって移動していた?」
凄いセリフだ。よくこんなこと思い付くな。
死が消えた世界の恐ろしさは鳥肌ものだ。カナダフミコとインドフミコの会話で、虫や蝙蝠に細かく食いちぎられても肉片として消化管の中で意識と苦痛が続くことが判明した。嫌すぎる。死は生物にとって救いだったのか。
ポチタが自分を食べてチェンソーマンのいない世界を出現させる。この能力なら可能だろう。一応理に叶ってはいるのだ。リセットされた世界では、デンジは人間のデビルハンターでパワーとバディになる。上司はマキマではなく、なぜかナユタだ。こちらの方が楽しそうではある。
長編の締めくくりとして首を捻りたくなるが、作者らしい結末ではあった。




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