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2026年04月22日18:11

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『大番 完結篇』

『大番 完結篇』(58)
前作は太平洋戦争中の株暴落で終わったが、年度が飛んで昭和24年から始まる。ギューちゃんは夜逃げの後遺症で名前を出せず、新どんの名義で喫茶店と株屋を開いている。可奈子は夫を戦争で亡くし、東京でつましく暮らしている。丑之助は闇で入手した米や缶詰を差し入れる。
数年ぶりでチャップリンさんに会ってヒントをもらったのを契機に、またものしあがる。朝鮮戦争のニュースに「今度は対岸の火事やから、大儲けや」と張り切る。なんか嫌だ。まあ現実に日本は戦争特需が経済成長の切っ掛けになった。他国の戦争は儲かると言うのは不快な真実ではある。

新年会に自分の女たちを並べたり、ゴルフ場建設を始めたり、やりたい放題だ。下品な俗物ぶりは笑えるけど、共感は出来ない。秘書の戦後派娘マリ子(団令子)をものにしようとするが、空振り。ここは小気味いい。未亡人の可奈子に縁談が持ち上がったと聞いて、ついにプロポーズを決意する。が、彼女は肺病で明日を知れぬ命だった。

「わしは生涯相場師や」と決意するところで幕。
四本も見ておいて何だけど、やはり商売で稼ぐ話は苦手だ。同じ成り上がりでも、望月三起也の「はだしの巨人」のようなブッ飛んだ冒険物なら歓迎するが、他人の仕事に乗っかるだけの相場師なんか、何の魅力もない。50年代の日本でこういう主人公が人気を集めたという風俗文化の知見が得られたのが唯一の取り柄か。☆☆☆
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