『アワモリ君 売出す』(61)監督:古澤憲吾
週刊読売の連載漫画が原作である。サザエさんとかフクちゃんと似た感じかな。
洋品店の息子アワモリ(坂本九)はオヤジ(有島一郎)と二人暮らしの浪人生だ。近くのチャームスクールが増築のため、立ち退きを迫る。親友のダイガク(ジェリー藤尾)やスクールの事務員加代ちゃん(森山加代子)と共に抵抗する。スクールの理事長(沢村貞子)はオヤジの幼馴染みだった。三人の若者は、二人の熟年カップルをいいムードにしようと奮闘する。
チャームスクールと言うのは女の魅力をアップさせる塾のようなもの。当時はそんな施設があったらしい。とことん明るい善意に満ちた青春喜劇である。三人が劇中で歌を披露する。全員本業が歌手なので、楽しく盛り上がる。加代子は「パイのパイのパイ」、ダイガクは「森の小人」などの童謡を聞かせてくれる。アワモリが坂本九ショウ(本人二役)に乱入するメタなサービスが洒落ている。『モスラ』の併映作。この後にクレイジーキャッツの音楽喜劇が続くと思うと感慨深い。
坂本九の親しみ易い笑顔と森山加代子の弾けるような若さに魅了された。




ログインしてコメントを確認・投稿する