・普天を我が手に 第二部 作:奥田英朗
昭和元年生まれの四人の人物を追いかける。有名人ではなく架空の一般人の視点で語られるのが珍しい。
第二部は太平洋戦争の勃発から惨敗までを描く。ドラマチックな展開ではあるが、事件が大きすぎて内容が平凡になってきた。ヤクザの四郎の特攻志願は綺麗事すぎる。軍人の息子志郎の収容所体験は緊迫感がある。興行師・満の戦時下の苦闘ぶりには共感できる。左翼の娘ノラには拍手を送りたい。
筆致が達者なので面白く読めるが、既知感を覚えるのが残念。まあどんな人物を取り上げても、激動の時代ゆえに「どこかで聞いた話」になってしまうのだろうね。



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