『ハンザン 龍の出現』(2022) 監督:キム・ハンミン
1592年、豊臣秀吉の朝鮮侵略を名将イ・スンシンが打ち破った。この戦争は何度か映画化されており、チェ・ミンシク主演の作品を見たことがある。本作はハク・ヘイルが将軍を演じる。最新CGで描かれる海戦は凄まじい迫力で、波を蹴立てて進む軍船や炸裂する火砲は本物にしか見えない。
秀吉は朝鮮を足掛かりに明国侵略を狙っていた。そのためにどの地域が重要か、朝鮮側は限られた兵力をどこに向けるかという軍略がしっかり語られる。双方がスパイを送り込む展開は戦争なら当然だ。
ひと昔前と違って、日本ヘイトがほとんど出てこない。過剰な民族愛を押し付ける描写もない。情緒的な部分を排して、状況をじっくり描く。日本側では脇坂と加藤の争いにより軍が分裂し、朝鮮側では王家が平壌にまで後退して危うく明国に亡命しそうになる。双方とも一丸となっているわけではないのがリアルだ。
史実そのままではないと思うが、現代の歴史戦争映画として公正な製作姿勢だと思う。何より娯楽作として普通以上に面白い。
★★★★
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