mixiユーザー(id:2615005)

2025年03月21日21:11

122 view

眠狂四郎『円月斬り』と『女妖剣』

『眠狂四郎 円月斬り』(64) 監督:安田公義
第3作。片桐高之は将軍の婚外子である。血筋を鼻にかけて、貧民窟の住民を試し切りにする。狂四郎の持つ無想正宗に執着して付きまとう。
父を殺された貧乏人の太十は、仕返しのため高之が惚れている富豪の娘を誘拐する。女の誘拐など悪行に決まっているが、この場合は理解できる。狂四郎の手で娘は救出されたが、高之は家来を伴ってスラムを襲撃する。
廃屋同然の小屋や壊れかけた橋が、いかにも江戸時代の貧民街である。普通の町並みと違って使い回せるセットではないから、本作だけのために作ったのだろう。すべて壊され、燃やされる。贅沢だなあ。
ヒロインのおきた(浜田ゆう子)は、手裏剣の名手・伴蔵の女だが、狂四郎に惚れて裏切る。最後は高之の手勢との豪華な大決戦だ。殺陣の面白さだけでなく、貧民と驕れる侍を準主役にすることで身分社会を背景にした重厚なドラマとなった。勘違いした暴走の挙げ句、高之は自滅する。哀れでも気持ちいい。★★★★★

『眠狂四郎 女妖剣』(64) 監督:池広一夫
第4作。何本見ても飽きない。自分がこんなに時代劇が好きだとは思わなかった。
本作で狂四郎の出生の秘密が明かされる。タイトル通り悪女が跋扈する作品だ。大奥で女たちの怪死が相次ぐ。美人を憎む菊姫(毛利郁子)の仕業だ。色っぽいのにお化けメイクで気の毒だ。妖怪シリーズでは首が伸びるし、人外専門女優だったのか。女刺客に春川ますみや根岸明美が登場して、画面がセクシーに。

抜け荷で儲ける豪商の庭で狂四郎と刺客達の立ち回りが展開する。かっこいい。陳孫が再登場する。またも決着はつかず。本作はバテレン狩りがテーマのひとつだ。
死に瀕した信徒は、狂四郎に聖女ひるぜん志摩(久保奈穂子)を守ってくれと懇願する。気高く美しい彼女には意外な秘密があった。展開が唐突すぎて深みに欠けるが、見所の多い佳作だった。★★★★
3 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2025年03月>
日 月 火 水 木 金 土
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031