BJさんに勧められた映画だ。
『ラストマイル』監督:塚原あゆ子
今日観てきた。映画館で観るにふさわしい作品でした。
明らかにアマゾンをモデルにしたアメリカ資本の流通業が舞台だ。届けた荷物が、次々に爆発する。新しく赴任してきたセンター長エレナ(満島ひかり)とチームマネージャー梨本(岡田将生)が事態の収拾に当たるが、背後には想像を越えた闇が拡がっていた。
ブラック体質が話題になる大企業なので、問題提起する地味な社会派映画かと思った。少し違う。社会派であると同時に、スリリングで意外性に富んだ娯楽作でもある。良い意味で日本映画らしくない。社会問題をエンタメ化する作劇は、韓国映画に近い。二人のエリートと薄給ドライバーの親子や顧客の母子家庭を対比させる。辛い現実をしっかり見据えた大人の映画だ。真相がショッキング。
「正社員9人に派遣労働者700人」
「配送業者の賃金は叩けるだけ叩く」
財閥と貧民に二分化されている。20世紀初頭に戻ったような。世の中が悪くなったと言うよりは、資本主義の本来の残虐性が剥き出しになってきた。共産主義は失敗したが、資本主義だって大多数の人を不幸にする。楽しんだあとで苦い後味が効いてくる。
★★★★★
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