mixiユーザー(id:2615005)

2024年11月03日17:50

95 view

『ふしぎの海のナディア』

『ふしぎの海のナディア』(90-91) 全39話
庵野監督の出世作でガイナックスが関わってるから、自分の守備範囲なのに、見てなかった。70ー80年代富野リアルロボットのラッシュと92年セーラームーンを繋ぐ重要な作品だ。私のオタク的価値観ではそうなる。

1889年、発明狂の少年ジャンは、サーカスの軽業少女ナディアに出会う。万能戦車グラタンを駆る悪の三人組に追われて、謎の潜水艦ノーチラス号に乗り込むことになった。冒険の始まりである。
序盤は、かなりのワクワクものだ。19世紀という絶妙の時代設定がレトロフューチャーな魅力を放つ。良質のジュビナイルSFだ。ヒロインのナディアは肌露出が多いし、稀少な褐色美少女なのに、マニアに語られることは殆どない。少なくとも森雪やラムちゃんのように愛されてはいない。独り善がりで性格が悪いからか。重要な背景を持つキーパーソンではあるが、個人としての活躍がほとんど無い。軽業や猛獣使いの技術で仲間を助ける場面は皆無である。庵野さんが失恋中に作ったので、女性への失望が込められているという話もある。そういえば幼女のマリーにもロリータ的な魅力は無い。少女版「未来少年コナン」を狙ったNHKアニメなら当然とも言えるか。
ガーゴイルとの海中戦闘や危機連発の冒険行は盛り上がる。特にバベルの塔を巡るアクションは素晴らしい。21話「さよならノーチラス号」で盛り上がりが最高潮に達する。だが23話から31話の孤島サバイバル編は、一気に熱が覚めて凡庸になる。32・32話のアフリカ編は完全な蛇足。なぜこの時点でナディアの初恋なんだ。この部分を削って26話でまとめれば傑作と呼ばれていただろう。
35話以降のブルーウォーターの秘密が明かされ、万能戦艦ニューノーチラスが登場してから、ドラマは俄然精彩を取り戻す。最後の展開には唖然とする。こういう破天荒な大風呂敷は大好きだ。大団円のあと12年後の一行の日常が報告される。後味がいい。
ロボットの出ないSF冒険アニメとして高い完成度であった。やはり必見作だったな。★★★★
5 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2024年11月>
日 月 火 水 木 金 土
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930