「ど根性ガエルの娘」作:大月悠祐子 5巻まで
大分前に話を聞き、気になっていたので読んだ。
吉沢やすみの娘による評伝である。大ヒットを飛ばしたあとの苦悩は読んでいて心が痛い。家族にしか書けない生臭さで、創作を職業とする厳しさがよく理解できる。最初のほうは貴重な証言と言えるかな。
しかし言っては悪いが、「ド根性ガエル」てメジャーなヒット作ではあるが、一世を風靡したとか社会現象化したという程ではない。この程度のヒットは戦後だけでも100作くらいはあるだろう。で、吉沢やすみにはそれ以降の作品がほとんどない。売れないながらも読み切りや連載の仕事はあったのに、全部放り出して逃げ出す。厳しく言えば作家として二流の上に人間が弱すぎる。
一発屋と言われる人でも、マイナー誌に舞台を移して長年健筆を振るっている漫画家など、いくらでもいる。
4巻まではそれなりに読めたが、5巻で作者自信の夫婦生活がテーマとなり、ギブアップを決めた。他人の不幸に付き合う趣味はない。この後があっても読まない。★★
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