・透明な螺旋 作:東野圭吾
ガリレオシリーズがいきなり文庫で出た。
ううむ、微妙だなあ。達者な文章と意表を突く展開は、さすがベストセラー製造機たる東野圭吾だ。女性視点で展開する物語はかなりの読み応えだ。つまらなくはない。初期のノンシリーズ長編を思わせる味わいだ。
でもこれ、湯川を出す必要があったか?前作に続いて今回も物理学謎解きは出てこない。親の介護というネタは加賀シリーズでもやった。現代的で身近な問題だけど、ガリレオ先生はもっと浮世離れしていて欲しかったな。
出生に秘密のある人物が何人も出てくる。こんなに似た境遇の人が重なると、些かくどい印象である。
最後に語られる重要人物の真意は切ない。オリジナル新作として書かれていたら、もう少し高評価になったと思う。★★★
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