「レッド」の山本直樹は、森山塔の時代から読んでいる。80年代のエロ漫画だ。当時はロリコン漫画と呼ばれていた。昔は良かったという台詞はあまり使いたくないが、少なくとも作家たちに個性があった。今のエロ漫画はどれもほとんど同じに見える。エロにガッツく年でもないので、買わないけどね。
作者は必死で追いかけるほどではないが、わりと好きだった。華奢で上品な少女が大胆に脱ぎまくる。
作者はほとんどの漫画家が消えてしまった中で、現役で活躍している。今回自選作品集を三冊読んだ。90年代終盤からゼロ年代にかけての短編だ。この時期はフォローしてなかったので、知ってる作品はなかった。
「夕方のおともだち」「明日また電話するよ」「世界最後の日々」の三冊だ。デビュー当時の印象からほとんど変わっていない。普通にドラマがある。青林堂ガロ系や小劇団の芝居を思わせる味わいだ。日活ロマンポルノのようでもある。エロを抜いても成立するような話が多い。だからメジャー誌にも載るんだろう。でもエロが必ず入るので、分類上はエロ漫画になるのだろう。そこそこ楽しめて懐かしかったけど、あまり強い印象は受けない。
「世界最後の日々」が一押し。ノストラダムスを真に受けた少年が、やりたい放題をする。当時こんなバカが頻発しなくて良かったよ。どこかにいたかもしれんが。★★★
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