mixiユーザー(id:2615005)

2024年09月08日18:33

94 view

「ごんぎつね でんでんむしのかなしみ」

・ごんぎつね でんでんむしのかなしみ 作:新美南吉
衝動買いした文庫本。29歳の若さで夭逝した戦前の童話作家だ。宮沢賢治と比較されることが多いらしいが、作風は正反対と言ってよい。宮沢賢治のような哲学や神学を感じさせる拡がりは、作者にはない。
あくまでも日常から解離せず、動物が主役であっても人間的な暖かさが基調となっている。
「ごんぎつね」はほとんどの人がご存知だろう。「でんでんむしのかなしみ」は初めて読んだ。殻の中にはかなしみが詰まっているそうだ。
「手袋を買いに」は子供の頃読んだのを覚えている。優しくて良い話だ。
「おじいさんのランプ」は文明開化の象徴であった石油ランプがテーマだ。先が予想できず、面白かった。「最後の胡弓弾き」は門づけ芸人の話で、哀愁漂う結末が心に残る。
実は日本の童話作家で最も好きなのは小川未明だ。それには及ばないが、作者もけっこう気に入った。★★★★
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2024年09月>
日 月 火 水 木 金 土
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930