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2024年04月19日20:57

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マジミラ二次募集/『娘・妻・母』『放浪記』

マジミラ二次募集は、ちゃんと海外仕様の申し込みが出来た。福岡4公演・幕張残り3公演・大阪6公演を申し込んだ。二時間ぐらいかかったが、一安心。例年海外枠は取りやすいが、今年はどうかな。

両方とも成瀬巳喜男監督だ。
『娘・妻・母』(60)
豪華な顔ぶれのオールスター家族映画である。しかもカラーだ。このメンバーでカラーとは珍しい。
祖母を中心とした大家族の日常から始まる。
長女(原節子)は亭主が死んだので婚家から戻された。次女(草笛光子)は既婚。三女(団玲子)は気楽な独身だ。長男(森雅之)の嫁が高峰秀子。次男(宝田明)の嫁は淡路恵子。世代をまたいで東宝の人気俳優が勢揃い。

裕福に見える家庭も内情は楽ではなく、長女が持っている亭主の保険金を皆が狙う。せこいけど、有りがちな日常風景だ。小さな齟齬はあっても、平穏だった暮らしは、親戚(加東大介)が借金を残して逃亡したことで脆くも崩れる。家が抵当に取られてしまうのだ。祖母を誰が引き取るか、遺産は一円も入らないのか。
醜い本性が剥き出しになる。先が読めない肉親の争いが続く。こういうのは結構好きだ。仲代達矢が原節子に惚れる青年を演じる。貴重なキスシーンも見られる。★★★★

『放浪記』(62)
林芙美子の自伝を映画化した。高峰秀子が若い娘から老女までを演じる。芙美子は若い頃から職を転々とする。事務員や女工を経てカフェの女給になり、客として来た左翼文化人に文才を認められる。
「本当の貧乏人は、赤旗を振る暇もないんだよ」
実感がこもってるなあ。詩人の福地(宝田明)と結婚するが、幸福とは程遠い。芙美子は福地の原稿売り込みを手伝うが成果は上がらず、苛立った福地は暴力を振るう。理不尽だが気持ちはわかる。宝田明のクズ演技は意外に迫力がある。
最後は作家になった林芙美子が原稿の締め切りに追われるシーンで終わる。成功しても働かねばならず、彼女の顔に笑みは浮かばない。切ない暗い映画だけど、女流作家の一代記として見応えがあった。★★★
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