・鵼の碑 作:京極夏彦
やっと読み終わった。17年ぶりの新刊だ。自分の日記で確認したら確かに前作を読んだのは17年前だ。当時の高校生が30代だぞ。年取って体感時間が速くなっているので、さほど昔と思えないのが怖い。
日光東照宮の来歴が興味深い。仏教と神道は仲良く並立していたのに、明治政府の命令で引き離された。徳川幕府が寺院の檀家制度を利用して庶民を管理していたので、それを潰す目的だったらしい。
蛇恐怖症で自殺願望の女性とか戦前に作られた謎の施設など、ストーリーの牽引力はなかなかのものだ。だが、消えた死体の事件は二十年前のことだし、刺激に乏しく地味だ。ネタバレ回避のため詳しくは書かないが、真相も肩透かしだった。830ページも引っ張って、これはないだろ。
レギュラーメンバーが相変わらずだったので、同窓会みたいで楽しかった。京極堂の同級生で病理学者の緑川が新たに登場する。レギュラー入りするかな。出来れば次回作を生きてるうちに読みたい。★★★
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