読書日記です。
・シェイクスピアの誘拐(84) 作:笹沢左保
有栖川有栖の特選第11弾。相変わらずクオリティ高し。表題作は暗号解明+サスペンス。謎解きが面白い。
『年賀状・誤配』どっさり届いたお年玉つき年賀状を仕分けするのは、懐かしい風景になってしまったな。推理作家夫婦が、誤配された奇妙な年賀状の謎に挑む。軽いアイデアストーリーと思いきや、意外と重い展開になっていく。着想のユニークさに感服した。
『知る』は本書随一の傑作だ。寝たきりの病人が語り手である。彼女は自分が殺されることを予感している。推理パートも充実しているが、予想を裏切る超ツイストなプロットに舌を巻く。
あとの五篇はいずれも短く、コントかショートショートと言ってよい。バカミスみたいなのが多い。これはこれで楽しめた。『愛する人へ』の苦い味わいが心に残る。★★★★
・むかしむかしあるところに、死体があってもめでたしめでたし(23) 作:青柳碧人
お馴染み昔話ミステリ。今回は残酷で後味の悪い話が多い。五篇入り。 「こぶとりじいさん」「耳なし法一」は謎解きが充実した佳作。「舌切り雀」ネタの『女か、雀か、虎か』は、有名な海外短編のパロディだが、あまり成功していない。
『三年安楽椅子太郎』は、寝太郎が自宅から動かず「雪女」と「傘地蔵」に隠された犯罪を暴く。これが一番好きかな。
『金太郎城殺人事件』本作は某有名作のパロディだが、何かは書きません。オチが楽しかった。
すべてが傑作とは行かないけど、個性的で独特の味わいがある。次が出たら愛読します。★★★★
ログインしてコメントを確認・投稿する