最後のサンダルのハナオがちぎれてしまったので、ムスタファ・センターに買いに行く。履物が異様に充実しているので、サンダルはここで買うことにしている。
リトルインディアに出たついでに、セラングーンNEXのDIVAをチェックした。おお、稼働しているじゃないか。が、プレイ中の先客が、私を見て肩をすくめてみせる。試してみると、ネットにつながっていない。これではポイント集めも写真撮影もできない。仕方なく一見さんとして三曲ばかり遊んで帰ってきた。頼むぜ、本当に。
バンコク紀伊国屋で買った新刊書である。
・春から夏、やがて冬(2011)作:歌野晶午
スーパーの保安員・平田は、万引きした末永ますみを捕まえた。彼女が昭和60年生まれであることに気付いた平田は、彼女を放免して世話を焼き始める。実はこの年は、若くして死んだ娘の生年なのだ。
エリート社員であった平田が家族を失う顛末は、読んでいて胸が痛む。末永ますみは、どこを見ても典型的な底辺住民で、貧困と暴力に苦しむ毎日だ。今の日本には山ほどありそうな話だが、無気力さが腹ただしい。通常ならばまるで接点のない二人の出会いが、たがいの人生に重大な衝撃を与えることになる。
探偵も犯罪捜査も出てこないが、本作はミステリである。人生そのものがテーマのミステリとでもいおうか。意外な真相や逆転が鮮やかな佳作だ。★★★★
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