セはDeNAが日本シリーズに進出したそうで。セはあまり興味ないのだが、横浜大洋のことだな。いつからこんな遺伝子みたいな名前になったのか。
ホークスも「ソフトバンク」と呼ぶと違和感があるので、単にホークスと呼んでいる。企業名でなくチーム名のほうがシンプルかつ強そうでいい。「日本ハム」なんてプロ野球らしくないし、ファイターズでいい。
・ザ・ベスト・オブ・サキ
サンリオ文庫だ。50編収録の500ページを越える作品集である。サキ翻訳の決定版と言っていいだろう。どこをどう押してもSFとは呼べない本が入ってるのが、サンリオらしい。ちくま文庫から再販されたらしいが、こちらはかえって入手しづらく、サンリオで読むことにした。
20世紀初頭に活躍した異色作家だ。若いころ薄い文庫本を一冊読んでいる。猟奇的で薄気味悪い印象で、かなり好きだった。本書を読んで、若いころ受けた印象は一部の作品にしか当てはまらないことに気付いた。人の生死にかかわるような話はごく少数だ。嘘つきが他人を騙すだけ、嘘を見抜いて逆にペテンにかけるといった他愛ないコントが多い。
他愛ないといっても、底には人間の浅ましさや虚栄に対する風刺が棘のように隠されている。同時期の双璧とされるオー・ヘンリーがアメリカ浪花節(あるいは人情噺)の雰囲気を持つのとは対照的だ。とても全部は紹介できないので、好きな作品のみ簡単に触れよう。
『ある死刑囚の告白』自分を殺した罪で死刑になる。倒叙変格ミステリの逸品。
『スレドニ・ヴァシュター』『納戸部屋』子供が主役のサスペンスだ。単純で無知なだけに、残酷さにかけても純粋なのか。前者は恐怖で、後者は苦笑で顔がひきつる。
『トバモリー』猫に言葉を教えた男がいる。あちこちで知った秘密をしゃべりまくる猫に、一同は困惑する。愛猫家の夢は実現しないほうがいい。最後の数行に爆笑した。
『あけたままの窓』有名な作品だ。上手くだまされた。
『ウズラの餌』流行らない店に客を呼ぼう。珍しいビジネス成功譚?
『邪魔立てする者』70年代初頭の少年マガジン「サキ作品漫画化」という企画で読んだ。「なんてすごいストーリーだ!」と痺れたものだ。漫画では舞台は日本の山中で、マタギと木こりの話になっていた。作画は矢口高雄だったような気がする。
『四角な卵』ペテン師の話だが、主題より一次大戦の前線の描写が印象に残る。
短編集は読みやすいと思っていたが、10ページの掌編を50本読むのは、長編読破より疲れる。いちいち頭をリセットしないといけないからね。100年も前の作品なので、現代では面白さが伝わらない作も多少はある。だがそういうのは例外で、大半は普遍的なショートストーリーとして永久に読み継がれる価値がある。やはり凄かった。★★★★
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