今日は忙しくなりそうなので、もう一本書いておきます。
・荒獅子コナン(55)R・E・ハワード&スプレイグ・ディ・キャンプ
これが二冊目の模作コナンだ。ハワードの遺稿からコナンシリーズでない作品を選んで、ディ・キャンプがコナンものとして書き直したらしい。大昔のTVアニメでは、原作が尽きると同じ作者の別作品を無理にシリーズとして改作していた。有名なのは水木しげるの「鬼太郎」や手塚治虫の「アトム」。それに似ているが、作者が亡くなっているのでパチモン感が強いですな。
四本収録の中短編集だ。原案が本家だけに、ユニークなアイデアが散見される。
『血塗られた邪神』宝石をちりばめた黄金像を狙う者には、恐ろしい報いがあるという。陰険な呪いなどではなく、像が自分で動いて盗賊をブチ殺すのだ。なんか笑える。
『狂瀾の都』ハワード得意の美女同士のSMが出てくる。
『荒鷲の道』絶壁に守られた都市を攻略する。いくつもの部族と連合したり裏切ったりしながら、殺戮の限りを尽くす。迫力で読まされてしまう。
『火炎剣の魔境』これも目まぐるしく離合集散を繰り返しながら、敵を殺しまくる。ヒロインのナネイアが男勝りの武闘派であるところが楽しい。複雑な状況に食屍鬼がワラワラと現れてプロットがぶん投げられる。ハワードぽいなあ。
模作としてはこっちのが良かった。★★★
武部イラスト収集のためにB級C級作を読んできたが、この本で終わりだ。無価値といえば無価値な作品群なのだが、冒険とアクションは基本的に好きなので、苦痛というほどではなく、まあ楽しい読書経験だった。
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