8月にアマゾンでごっそり古本を買い込んだ。ターザン残り六冊、コナン番外編二冊、バロウズの亜流一冊は武部先生のイラスト目当てだが、もちろん読む。サンリオ文庫は「レベルセブン」など気になる作品が七冊。あとベスターも揃えた。読みたくてうずうずするが、先に8月帰国以前に読み残したやつを片づける。
・星は人類のもの同盟(65)作:ジョン・ブラナー
ブラナーは一流とは言えないし有名でもないのだが、いかにもSFらしいSFを書く作家で、わりと好きだ。
銀河に手が届くようになった人類は、さまざまな異星人と遭遇する。
宇宙移民スターホームが異星人の乗った宇宙船を着陸させた。過激な地球至上主義者「星は人類のもの同盟」が、異星人に対してテロを画策しているらしい。こんなことを許せば地球政府の面目は丸つぶれだ。交流局補佐官ロアールは対応に苦慮する。
主人公の奮闘ぶりは、大衆小説的な興味でそれなりに楽しめるが、いつまでたっても小役人と役所が右往左往するだけで退屈してくる。実は壮大なヴィジョンがあったことが、残り数ページで判明する。クラークの超有名作に似たテーマなのだが、途中まではとてもそうとは思えない。バランスが悪すぎ。★★★
・氷(67)アンナ・カヴァン
「バーナード嬢」で紹介されたので、読むことにした。作者がヘロイン中毒で、明確なストーリーはない。最も苦手なタイプの小説だ。小説というより、妄想をダダ書きしているだけ。こういうのは才能ではなく、単なる病気なのでは。
寒そうな風景の中、男が美少女を追いかけるだけ。ほのかにエロティックなのが唯一の取り柄だ。本書を推奨する人は、いったいどこに価値を見出したのだろう。★★
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