Nei Hou.Wo zai Shang Gang. 我在香港。
三日間ヤボ用で香港に行ってました。
17日と18日は土砂降りだった。用事を片づけただけなので、特に観光はしなかった。定番の信和中心でミクフィギュアを二個ほど追加購入した。収穫はこれだけ。
十年ほど年末年始を香港とマカオで過ごしてきたが、13年1月を最後に足が遠のいていた。4年半ぶりの香港だ。ミク熱に罹患してからは小刻みに日本帰国と海外ミク遠征を繰り返しており、暇と体力をそちらで使い果たしたせいだ。それ以外に、かつての怪しい東洋の魔界都市としての魅力が薄れたせいもある。ゼロ年代半ばくらいまでは特有の香港映画と広東語ポップスがまだまだ元気で、映画館やコンサート会場をハシゴしたものだ。映画やMVのDVDを漁るのが楽しみだった。人口わずか600万しかいない香港は、アジアンサブカルチャーの一大発信地だったのだ。現在は純粋な香港発の文化は、ほぼ壊滅している。
CDやDVDの店は消滅して、漢方薬や携帯電話の店に変わっていた。どこにでも見られた雑誌スタンドも激減していた。わずかに買った本は王澤の「老夫子」と黄玉郎の「龍虎門」のみ。どちらも半世紀ちかく昔の復刻本だ。自由と混沌の歓楽都市香港は、もはや歴史のなかにしかないのか。
屋内全面禁煙が法令化されたのも大きなマイナスだ。紫煙と共に地元産の甘ったるいコーヒーを味わうのが楽しみの一つだったのに、戸外の灰皿であわただしく吸うしかない。今回のホテルは、イギリス時代の伝統からかシガーショップで臭さ爆発の葉巻やパイプ煙草を売ってるくせに、全室禁煙である。時代の流れなのだろうが、普遍化した悪習を強引に禁じたら、必ず反動が起こるぞ。アメリカの禁酒法がギャングを育てたように。
入口で雨を避けながら吸っていると、ホテルの従業員が出てきて土砂降りの外を指さした。外で吸えってのか。なんか、もう私の居場所ではなくなったのかな。好きなものが消えて気に食わないものが幅を利かせるのでは、もう行く理由がない。
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