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2017年01月16日23:48

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三味線ミク/キャプテン・フューチャー10と14

コミケで買ったミクCDを聞きながら読書三昧の日々です。「しゃみくせん」というシリーズが気に入った。民謡ボカロ曲である。ユニークなのは、唄を担当するのはリンやレンで、ミクは三味線を演じている。「ちてつってん、とててん」という感じ。口三味線という芸で、正式な和楽の種目だそうだ。知らなかった。口三味線は「口先で騙す」「ハッタリだけで実体がない」といった意味で使われるが、本当にこういう芸があるんだな。ミク曲といえばポップスかロックが主体なので、とても新鮮で楽しい。ミクは使い方とPさんの才能によって無限の可能性があるんだな。

「キャプテン・フューチャー」のアニメを見ながら原作をチェックした。アニメ化されたのはTVスペシャルを含めて14作だ。原作長編は20作ある。幸い創元文庫版の巻末に作品リストと発表年代が掲載されているので、全貌を把握できた。シンプルに発表順と時系列が一致している。最近のシリーズみたいに未練がましく過去に遡ったりしないのだ。今後は発表順に番号で呼ぶことにする。アニメ化作品は1から9まで、11から13まで、15と16である。つまり10・14・17・18・19・20はアニメになっていない。非アニメ化作品は翻訳が数年遅れた作が多く、読んだかどうかはっきりしない。全部読むことにした。
・月世界の無法者(42)
第10作である。9「輝く星々のかなたへ!」からのストレートな続編だ。
恒星間航行から戻ったフューチャーは、太陽系政府主席ジェイムス・カシュー殺害の濡れ衣を着せられ、犯罪者として追われる破目になる。途中で主席が交代したと思ったら、こんな事件があったのか。一行が犯罪者扱いされる異色篇だ。月の地下世界を舞台とする冒険は、アイデア満載でスリリングである。とても面白いのだが、他の星系に行ったりタイムトラベルしたりする人が、本拠地を充分に知らなかったというのは、マヌケである。野田さんの翻訳が遅れたのはこのせいだろうか。内容は冒険SFのお手本にしたいほど優れている。★★★★

・異次元侵攻軍迫る!(43)作:ジョゼフ・サマクスン
第14作。長編の中にはエドモンド・ハミルトン以外の作家が書いた作品が三篇入っている。本作はそのひとつだ。異次元からの侵略者に対して、キャプテンは朋友のヴェガ人やアンタレス人を助けて立ち上がる。
敵の造形が個性的で、話のスケールは雄大だ。途中までは実にフューチャーらしい魅力に溢れているのだが、最終決戦がしょぼい。ハミルトンならここに一発、驚きのアイデアが入るところだ。サマクスンという人はなんでも書けるオールラウンドな大衆作家だったらしい。便利屋だけにプロットは達者だが、SF風味が不足している。★★★
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