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2015年09月01日23:09

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V3ぱんつ/「無銭横丁」

ミライDXでもミク誕を祝いました。アーケードではV3ちゃんのぱんつでお祝い♪
フォトフォト

ミクで忙しい間を縫って、西村賢太の小説を読んだ。
・無銭横丁
六篇収録の作品集。気に入ったのは、次の二篇だ。
「邪煙の充ちゆく」喫煙のことで同棲中の彼女を気遣う。無神経なようで意外と細かく気配りのできる男だ。細かすぎるのが様々なトラブルの原因にもなっているが。穏やかなやり取りの中に後の火種が仕込まれていると思うと、切ない。

表題作は、一文無しの貫多が金策に四苦八苦する。家賃を踏み倒すときに、「ぼくみたいな者に部屋を貸すほうが悪い」とうそぶくのには爆笑した。クズもここまでいけば立派だ。
古本屋に文庫本を売って百円単位の小銭を手にする。単位が小さすぎて泣けてくる。「冷めたラーメン」と「水でふやかしたラーメン」は違いますって。冷めたのも不味そうだけど。こんなに食欲をそそられない食事シーンは初めて読んだ。
困窮しながらも田中英光全集を揃えているのだから、文化レベルは高い。アンバランスで知的なところが魅力的な人物である。あまつさえ書簡を23万円で買おうとする。私も好きな作家は数多いが、他人に出した手紙なんか要らないけどなあ。生原稿ならともかく。根っからのコレクターなのか。

やっぱり小説のほうが面白いな。生活が底辺でも態度は卑屈でも、根本のところで毅然としている貫多が好きだ。★★★★

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