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2014年09月08日23:30

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鎧武/牙狼/シドニアの騎士

特撮とアニメの鑑賞記録です。

「仮面ライダー鎧武」35話まで。
あの『まどか☆マギカ』の!あの『サイコパス』の!虚淵がシナリオを担当すると聞いて、色めき立った。前作「ウィザート」が今一つだったので、今度こそと期待が高まる。
蓋を開けてみると、ダンスチームが果物で変身するというシュールな設定で、頭を抱えた。斬新なことは認めるが、面白いのかどうかさえわからない。が、それはほんの数回だけ。
異世界ヘルヘイムの森が侵略してくる。浸食というべきか。人格を持った悪人ではなく、森が世界を乗っ取るという秀逸なアイデアに痺れる。大企業ユグドラシルは、一部の人類を救うため大多数を犠牲にしようとする。企業内には方針にしたがわず、異変を利用して力を手に入れようとする一派も存在する。若者たちは状況に翻弄され、それぞれの正義のために苦しむ。誰が敵で味方か、何が正しいのか、二転三転する混沌とした展開はまさに大人の特撮ドラマだ。「ディケイド」で仕切りなおしたあとは、わりとまっすぐな正義の主人公が続いたけど、この混迷ぶりは「龍騎」や「555」のころを思い出す。でも白倉作品と違って無理な謎引っ張りはしないので、構成がすっきりしていて見やすい。

ひ弱なボンボンと思っていたミッチーが、意外としたたかで腹黒い。冷酷に見える兄貴のほうがずっと純粋だった、という展開は深いなあ。ドリアンで変身する筋肉パティシェが好きだ。行動が一貫してブレないのは、この人くらいではないか。最初に倒した怪人が行方不明の親友だったーーという種明かしに驚いた。こんな過酷な現実に向き合ったライダーがいただろうか。
あと、今回はやたらと色男が多く登場する。しかも性的な意味で「好き」なのでは?と思わせるカップルが多い。腐女子さん向けのシリーズなのかな。それに比べて、ヒロインが質量ともに物足りない。いったいどんな結末を迎えるのだろう。

「牙狼 魔戒の花」(9話から15話まで)
前半のDVDが機械の相性が悪く見られなかったので、中途半端な鑑賞になってしまった。今シーズンは、従来のオムニパス形式に戻った。残念ながら、シナリオが今一つだ。捻りも深みも足りない。漫画家の話は面白かった。魔に魅入られた岸部露伴という感じかな。

「シドニアの騎士」(全12話)
話題の飲尿変態アニメである。いや、そうじゃなくて。水が貴重な宇宙で飲尿するのは、生存のためだ。変態行為ではない。どうせ飲むなら男なんかより美少女のほうがいいけど。
舞台はなんと播種宇宙船だ。敵は正体不明の怪物。ディテールにこだわり、とことんリアルな虚構世界を造りあげている。アニメでこんな本格的なSFが見られるとは。
加速するだけで船内の社会に大惨事が起こる。理にかなった非常な描写に唸らされる。
パイロットのバイタルサインがモニターに表示され、死亡すると赤いバッテンがつくという演出に感心した。次々とバッテンが増えていく場面は。素っ気ないだけに痛い。主人公たちが搭乗するロボットが良く動くし、アニメ自体の出来もいい。百本に一本でもこういう作品が見られるなら、深夜アニメ万歳と叫び続けよう。

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