mixiユーザー(id:2615005)

2013年02月28日23:06

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再開します。ディック・ティプトリー・道尾

本日戻ってきました。タイ旅行の話題は後ほど書きますが、まず溜まっている読書日記から。

・未来医師 作・フィリップ・キンドリック・ディック
映画の影響か、ディックの作品が続々と翻訳されている。
二十一世紀(執筆当時は未来)の医師が二十五世紀にタイムスリップする。
そこは医療が犯罪になる世界だった。せっかくユニークなデストピアを設定しておきながら、この世界の倫理観があまり本筋に絡まないのが残念だ。
中盤から歴史改変SFになる。わりとよくある結末でした。★★

・愛はさだめ、さだめは死 作・ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
なんかこの人、作品より本人のタレント性で売れてるような。
表題作は異星生物の生殖とライフサイクルを、当事者の視点で描いた叙情的な秀作。かなり好き。
『接続された女』不器量な女性の意識を、アンドロイド美女にコネクトする。なるほど人造美人ものを女性が書くとこうなるのか。なかなか風刺が効いてます。『男たちの知らない女』はフェミニズムSFとでもいうのか、オチが衝撃的かつ納得できる。
この三作は気に入ったが、あとは実験的すぎたり単純だったりで、今ひとつでした。★★★

・笑うハーレキン 作・道尾秀介
ホームレス家具職人の日常で幕を開ける。テーマが斬新で人物も魅力的だ。これは久々の当たりか?と期待が高まったが、中盤以降の展開が唐突かつ不自然すぎる。ネタバレ回避のためはっきり書けないが、たとえば主人公の仲間がXXするが、動機があまりにも弱い。世間知らずの坊ちゃんじゃあるまいし。それからストーリーの転換をもたらす某人物の造形にも首を捻りたくなる。戦後間も無い松本清張の世界ならともかく、こんな奴いまどきいるか?無茶ではあるが、一応面白く読めた。結末もわりと好き。★★★
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